医者になりたくなくて。

うなぎです。

突然ですが、医者になりたくない人生でした…とほほ。

 

いや、私、入学前は結構こういう同志いると思ってたんですよ。

いたと思うんです。いました。なのですが…

 

まあみなさん、ちゃんと自分なりにふん切り付けて入学してきてます。

 

頭空っぽで受験勉強して、頭空っぽで入学してしまった私が悪いのですが、

まあ6年にもなって、未だに「医者になりたくない!」と駄々をこねている人はいません。

…ごめんなさい_(._.)_

医学部に入れたんだから喜んで頑張れよ、って言われるのも分かってます。

入学できなかった人の分まで勉強しろ、社会貢献しろ、と言われると思って静かに勉強してきました。

でも…

うーん、まさか医学に興味がないと言ったらウソになるけど、

やりたいことは別の分野だったなって、思っちゃうんですよね〜。

今日はそんな話。

 

 

どうして医学部に?あるある

私だけじゃなくて、多くの医学生がひそかに経験しているジレンマだと思います。

医学部に入る人は、必ずしも医者になりたい明確な意思を持って受験し入学してきたわけではありません。

 

1.「親の医院を継がなくてはならないから」

たいていこのパターンの人、入学前から進む診療科まで決められてますよね。

開業手続きをすることなく開業医になれるのはいいのかもしれないけど、

そこには当事者にしか分からないジレンマがあるはず。

2.「親が医療従事者だから」

これ、大多数ですよね!私もこのうちの一人です。

知らぬ間に「え?あんた医療系進むんじゃないの?」みたいな家族の雰囲気に流されて、気が付いたら私も仲間入り。

入学して、医療関係者の親を持つ友人が増えたのはとてもうれしかったですけどね。

3.「とりあえず一番上を目指したら入れました」

言ってみたいですね。かっこいい。

でもこういうこと言えちゃう子って、私みたいに医学ムズイ辛い!とか言いません。だって、できちゃうので。

4.その他

もちろん真っ当な意思を持って入学してくる学生も沢山います。

そういう子たちは、医学に対する姿勢が人一倍熱心でやる気があって、ほんとにうらやましいです。

 

 

うなぎの場合

ただ、私がごねている原因はこれだけじゃないんですよ。

あんまり人に喋ることでもないのでここで垂れ流します。

 

突然ですが!!!うなぎの母は完璧主義者なのです!

父はさておき母は自身の学歴コンプレックスを私で補填するために、めちゃくちゃ厳しく育てられました🤮

 

「携帯、ネット、音楽、漫画は勉強に不要!(捨)」

「部活は今すぐ辞めろ」

「高校の定期試験は9割取らないと論外!」

「模試の偏差値は最低67以上じゃなきゃ親不孝者」

「医学部志望だよね???(圧)」☜コレ

「浪人はさせない、落ちたら勘当」

 

…今思えば、ひええええよく生き抜いたなって感じですが(棒)、

子供って、自分の親が毒親って気づかないと、それが当然だと思って生きてるので、

まあ心を無にして勉強していました。(これについては後日書こうかな)

 

大学に入ったら勉強から解放されると信じていた

んですね。

 

結果、私は親の言いなりになって勉強し、そして親の思惑通り合格し、

私は地獄の高校時代を終えて某大学に滑り込んだわけです。

 

 

医学部は入ってからが大変

しかし、皆さんの想像通り、私の地獄は入学後から始まったのです。

医学部は1年生からテストが沢山!課題も多い!

追われるのには慣れてましたが、今までは参考書や問題集があったのに、

大学では難しい正書(読めなかった)しか文献がない。

…友達と協力するとはいえ、これがなかなかハードでした。

 

ただでさえ、大学に入ったら休めると信じて親からの圧力に耐えていただけに、全力で期待を裏切られたわけです。(しかも実家暮らしで親から離れられず)

 

大学1年を高校と同じ要領で走りぬいた後、私はいよいよ人生のスランプにハマります。

 

 

長い長いスランプを経て

2年に入って、やる気を喪失した私はスマホのゲームアプリを片っ端からダウンロードしてメンタルを保っていました。(現実逃避)

俗に言う燃え尽き症候群を発症したんですね。笑

しかし怠ける暇もなく、解剖実習が始まって人生初の口頭試問にビビりまくり…

実習が終わった直後、まさかの

急性腹腔内出血をおこして入院。

原因はいまだに不明ですが、たぶん卵巣出血だろうな、と自己解釈しています。笑

たまたまだとは思いますが、当時は入院のタイミングも最悪で死にたい気分でした。。

結局2週間も入院したので、追試だらけ(もちろん再試もある)になり、人生最悪な数ヶ月を過ごしました…。

 

2年を突破してからは座学が続いたのでかなり楽になりましたが、私はこれを機に勉強に懲りてしまい(笑)、ぐうたらな2年間を過ごします。

 

 

実習が始まって思ったこと

高い学費を払ってもらっていて今更引き返すこともできず、

かと言って医学の勉強にやる気も湧かず。(まさか誰にも言えない...)

そんなこんなで始まった実習(ポリクリ)でした。

 

しかし、そんな私でも、実習はつまらないことばかりではありませんでした。

現場で働く医療従事者を見て、本当にカッコいいとかんじました。

いろんな科を回って、いろんな先生と会って、色んな患者さんと話しました。

一年半病院にいたからといって、知識もない私に何が身についたわけでもありませんが、

私にとっては、医師という仕事を前向きに捉える大きな一歩を踏み出すきっかけとなりました。

 

「私が医者にならなくたって、他の誰かがやってくれるよ」 

 

 と思っていましたが、

 

「1人でもいいから、自分の手で患者さんを救えるようになりたい」

「せっかく医者になれるなら、医者になってよかったと思えるような人生にしたい」

 

と思えるようになったんです。

ちなみにそう思えるようになったのは5年の秋。めっちゃギリギリ。笑

そんなすぐに気持ち切り替えられなくて。まあ結果オーライだと思いたい!

 

 

そして最終学年になったわけですが…

実習しながら一通り勉強してきたはずなのですが、

…何も覚えていない。(今ココ)

一回見たら忘れない頭が欲しかった。いや、復習をしない自分の責任ですね。

 

今、半泣きでQBとmedu4を並行して復習しているところです。

コロナ騒ぎが無かったら、medu4見返す時間もなかったと思うと心底ゾッとしますが。

 

5月までに復習1周目を終わらせる予定だったんだけどな〜。笑

 

 

…そんなこんなで、まだまだ迷走はしていますが医師になる覚悟は徐々についてきたかな。

とりあえず今は国試の勉強をするしかないよね!笑

 

乱筆失礼いたしました。ではまた!!!